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一部報道にもあるように、活性炭は放射性物質を吸着する特質をもつようです。
厚生労働省でも、各都道府県の水道行政担当宛に次のような通達を出しております。
●●福島第一・第二原子力発電所の事故に伴う水道の対応について●●
放射性物質の浄水処理については、活性炭による除去効果を示す知見が存在するため、指標値に近い値が検出された場合は、活性炭による処理の実施を検討し、指標値以下になるよう取り組まれたい。
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浄水器の多くは、浄水処理として活性炭が用いられることが多く厚生労働省の対応のとおり、活性炭による放射性物質除去の可能性はあります。
ただし、浄水器は、あくまでも残留塩素除去のための装置であり、また水質基準に放射性物質も規定されていないためどの程度の放射性物質の処理能力があるのか、計測されていません。
このため、浄水器で除去できるとも、できないともお答えすることができません。
一部の浄水器メーカーでは、放射性物質を除去できることを宣伝しているものもありますが、実証データがない限り、まじめな浄水器メーカーはそれを宣伝文句としていません。
ただし事実として、「東京都では原発事故後、放射性物質の除去効果が期待できるとして浄水に使う粉末活性炭の量を通常の3倍にしていたが、今回の検出結果を受けて通常の4倍に増やした。」(朝日新聞3月24日より)とあります。
ちなみに、金町浄水場で22日に検出された210ベクレルの濃度を毎日飲み続けていることは健康上影響が出てくることが考えられますが、人体に影響を及ぼすとされる100ミリシーベルト(450万ベクレル相当)に達するには900ベクレルの水道水を4710リットル飲み続けなければなりません。
また、対応策として
・水道水の煮沸 × ※1
・活性炭によるろ過 △ ※2
・溜めておく ○ ※3
とニュースで報道しておりました。ご参考まで。
※1 水は100度で沸騰するが、ヨウ素は残るので反って
水が減って濃度が高まるので×
※2 活性炭・・・吸着する性能を持つが、
どの程度の処理能力があるか不明、
※3 ヨウ素の半減期が8日間であることから、
溜めておくことで半減する。
神戸市の六甲山中を流れる芦谷川上流に、鋼管を格子型に組んだ砂防ダムが設置されている。
災害時に上流からの土石流や流木などを食い止める役割を果たすもので、神戸製鋼所(神戸市)が15年前に作った。
周囲には上流域から運んだ石が配置され、設置前の環境を維持する工夫がされている。
同社の浜崎義弘 鉄構・砂防部長(52)は「地元で環境保護に取り組む住民の方々の意見も反映し、川の流れをせき止めない手法が採り入れられた」と説明する。
日本の砂防ダムは、コンクリートの塀を築いて川の流れごとせき止める方法が一般的だった。安全性の信頼は高いものの、下流域への土砂の移動量を減少させて海岸線の侵食の一因になったり、魚の可動域を狭めたりするという点が指摘されていた。
そこで産学官で、平時は土を流しつつ、効果的に流木や土石流を防ぐ構造物の研究を進めた。
底板のコンクリートは、河川の勾配に合わせて施工されるため、魚などの水生生物の行き来を妨げることがない。中部地方のオオサンショウウオが生息していた河川で工事を行った際には、外部の専門家の助言を得て“一時避難”させて、完成後に川に戻した。近くの山肌の色合いに合わせた塗装を施し、周囲の自然に溶け込む工夫がなされたケースもある。
従来のコンクリート製と比較すると、現場で組み立てるための工期が短く、重機使用で発生するCO2を削減できる利点もある。
砂防ダムの技術リーダー、守山浩史さん(49)は「水流や川底の石の大きさなどを綿密に調査し、その川に合ったものを製造する。安全性と環境配慮は両立できる」と胸を張る。北海道・層雲峡近くで採用されるなど、環境保護の観点からも注目が高まっている。
読売新聞より 2011年2月7日 掲載