|
先日、福島市水道局が製造・販売しているペットボトル入り水道水「ふくしまの水」が「モンドセレクション2015」で金賞を受賞したとして話題になっていた。近年「モンドセレクション受賞」を謳う食品は非常に多いが、水道水が金賞以上を受賞したのは東北で初、全国では7例目。市では「受賞が東京電力福島第一原発事故の風評被害を払拭してくれるのでは」と期待しているという。
「モンドセレクション」はベルギーに本部を置く国際的な品評機関で、審査基準は「味覚」のほか「衛生」「原材料」「パッケージに記載されている成分が正しいか」など多岐にわたる。そもそも食の安全性や誠実さにこだわる人が多い日本では、商品が同賞を受賞しやすいうえ、受賞が販売増に繋がりやすいのだとか。
そんななか、NewsCafeのアリナシコーナーでは「水道水は飲まない…アリかナシか」という調査が実施されたようだ。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。
【アリ…35.3%】
■水道水は怖くて飲めない。
■20年以上、生では飲んでません。沸かした物は飲みますが。
■ありゃ飲むもんじゃねえな(笑)。
■屋上に貯水槽のある集合住宅は注意!! ネズミや鳥の死骸やカビあり。
■福島なので震災以来水は買ってます。料理も犬も天然水。
■塩素が入ってるから飲まない。
■ミネラルウォーター購入しています。
■絶対無理。売ってる水も疑っている。
■近所の名水を汲みに行ってる。
■近くの湧き水を。旨いんです。
【ナシ…64.7%】
■普通に飲む。喉がすごく乾いた時はやっぱり水が一番うまいと思う。
■そこまで神経質ではない。ましてや日本の浄水技術は世界一。
■水道水で十分。そこまで拘らない。今まで健康被害もないし。
■浄水器がなくてもおいしい水道水を飲める地域に住んでるので。
■こっちのみーずはうーまいぞー。
■お湯もOKな浄水器付けてあるし大丈夫です。
■浄水器通した水だって水道水じゃないの?
■水を買う金がない。
■飲みまくり。
■日本ほど水に恵まれた土地はない。
結果は【ナシ派】優勢。「日本の浄水技術を信頼しているから」という声のほか「蛇口ひねれば『いろはす』の水なんで…」など、そもそもペットボトル飲料水の取水地に住んでいるというユーザーのコメントもあった。
とはいえ「水道水はコワイから」という【アリ派】も3割超と少なくない。寄せられた意見を見てもわかるとおり、水道水の安全性については様々な意見がある。住んでいる地域や環境、取水場所によるところも大きいだろう。
かといってボトルウォーターならすべてが安全かといえば、そうとも限らない。世界で最もペットボトル飲料水を消費している米国の環境NGO「環境ワーキンググループ」の調査によると、ボトルウォーターブランドの18%はその中身について一切情報を提供しておらず、約3分の2は水の処置方法すら公表していないという。
日本における水道水の水質基準項目は50項目以上と、非常に厳しい。蛇口をひねればきれいな水が出てくるありがたさが身にしみるというものだ。
（朝日新聞記事引用）
|
水道水飲まない、アリ？ナシ？については飲まない派が３．５割。飲んじゃう派が６．５割という結果ではあったが、これは地域ごとでアンケートが取れたら、かなりバラつきが出るのではないかと思う。
やはり、源流が自然豊かな地域、たとえばペットボトルの採取地や富士山の伏流水であれば、住民も「このエリアの水はお美味しい！安心だ！」という意識が根強く、お金をかけてまで水を買う、浄水器を付けるという意識も到底ないだろう。
反対に都市部では国の定める厳しい基準はクリアするものの、水道水への悩みや不安は尽きない。これは、水源の汚れが強ければ強いほど薬品処理が必要であることと、もちろん、マンションや集合住宅などの貯水槽、タンクなどの水質への不安が多くの要因だ。
都市部ではカルキ臭くて直接飲めるレベルではないなど耳にするが、それらの最大の原因は、世界では安全面では最高クラスとされる日本の水道水でも殺菌消毒のために投入される塩素については上限が定められていないという事実によるところではないのか。
衛生面では安全ではあるが、味覚、臭覚は個人差も大きいことや敏感肌や髪へはてきめんにダメージとしてあらわれるもの。
また、【ナシ派】優勢である今回のアンケートは「水もお湯も使える」などの浄水器を付けている方でも水道水をのむ方にカウントしているので、この数字なのだろうと思う。
「安全」な水道水を「より安心」で「美味しい」に浄水できたらこれほど便利で快適なものはないと思う。
★ 浄水器比較のトップページ
PR
